ゴルフをラウンド中に、その場所から打てそうにないボールの処理に困ることありますよね。
ゴルフのルールは多岐にわたり、全て覚えるのは大変。
そしてルールやマナーが細かすぎて覚えるのが面倒くさい。
僕も勉強が得意ではないので覚えるのは苦手ですが、全て覚えるのは無理でも必ず覚えておく必要のあるルール・マナーもあります。
ここではゴルフコースをラウンドするにあたり、最低限覚えておく必要のある、重要なルール・マナーを紹介。
事前に読んでおけば、ゴルフ初心者でもスムーズにラウンドできますよ!
目次
ゴルフ初心者に必要な最低限のラウンドルール
ゴルフのルールはたくさんあり、また難しいものもありますが、初心者の方がラウンドするときはこれだけ覚えておけばOKというルールをピックアップしました。
ラウンドまでに覚えて使ってくださいね。
ボールが発見できないときの処置
打ったボールが落下地点へ行っても見つからない場合は「紛失球」。
ボールを打った地点まで戻って「1打罰」を加え打ちなおします。
紛失球は捜索時間「3分」を超えた場合に適用されます。
しかし、ボールを打った地点まで戻って「1打罰」を加え、打ちなおしをするのは時間がかかります。
イレギュラーですがプラーベートでラウンドしているなら、ボールが落下したであろうと思われる地点へボールをドロップし、「2打罰」を加え打つというのもアリ。
ただし、協議会ではこの処理は使うことができないので注意。
ボールがOBゾーンへ出た
ティーショットを打ち、ボールの停止地点がもし白い杭を超えていたらOB(アウトオブバウンズ)。
ティーショットを打った地点まで戻って「1打罰」を加え打ちなおします。
2打目以降OBになった場合は、2打目を打った場所のできるだけ近いところでボールをドロップ(少しかがんで膝下からボールを落とします)して打ち直し。
イレギュラーですが、ボールを打った地点まで戻って打ちなおしをするのに時間がかかる場合は、「2打罰」で白い杭を超えたと想定される場所(A)の周辺や、(A)からカップに近づかない最も近いフェアウエイにドロップしてプレー再開も可能。
ただし、協議会ではこの処理は使うことができないので注意。
また、ティーショットがOBの場合は、多くのゴルフコースで「プレーイング4」というローカルルールを採用しています。
プレーイング4は、所定のプレーイング4エリアまで進み、そこから第4打目としてプレーを再開するものです。
OBかどうかわからない
ショットを打ったが、ボールの行方がOBかもしれないというときは、「暫定球を打ちます」と宣言してから無罰でもう1球打ちます。
ボールの落下地点へ行き、先に打ったボールがOBではない場合は、「無罰」でそのボールを使いプレー再開。
先に打ったボールがOBだった場合は、暫定球として打ったボールで「1打罰」を加えプレーを再開します。
ボールが打てない場合はアンプレヤブル
打ったボールが木の根元、バンカーで目玉、ブッシュの中にある、と打てそうにない場合は「1打罰」で「アンプレアブル」を宣言してボールを拾い上げ別の場所から打つことができます。
アンプレアブルには3つの選択肢があり、最も打ちやすいものを選択できます。

選択肢1:前打地点まで戻り打ち直し
打てないと判断したボールの打った場所まで戻り、ボールを打ったと想定される最も近い場所にボールをドロップしてプレー再開。

選択肢2:ボールとカップを結んだ後方線上で打ち直し
カップとボールを拾い上げた地点を線で結び、その延長線上の後方地点にボールをドロップしてプレー再開。

選択肢3:2クラブレングス以内の場所にドロップして打ち直し
打てないボールのある場所から、ドライバー2クラブ分の範囲内で、カップに近づかない位置にドロップしてプレー再開。
※バンカーでのアンプレアブル宣言の場合、選択肢2と選択肢3は、ボールをドロップする場所はバンカー内に限られています。
ただし「2打罰」を受けることで、選択肢2の「ボールとカップを結んだ後方線上で打ち直し」を使いバンカーの外にボールを出して打つこともできます。
ボールがカート道にあり打てない
ボールがカート道で止まっている場合は「無罰」で動かすことができます。
動かせる場所は「ニアレストポイント」から、カップに近づかないドライバー1クラブ以内の場所にドロップしてプレー再開。
1、カート道上のボールから最も近く
2、カップに近づかない
3、動かせない障害物を避け打てる場所
この3つの条件を満たすことができる場所が「ニアレストポイント」です。
ただし、この条件と満たした場所でも、打つときにカート道に足がかかる場合は違反です。
ボールがサブグリーンで止まった
ボールがサブグリーンで止まっている場合は、カート道の時と同様「無罰」で動かすことができます。
ボールを移動させる処置もカート道にとまったボールと同じく、「ニアレストポイント」からカップに近づかないドライバー1クラブ以内の場所にドロップしてプレー再開。
ただし、サブグリーンに足がかかった状態で打つのは違反です。
黄色い杭で仕切られたエリアにボールが入った
池や川の黄色い杭で囲われたエリアにボールが入った場合、そのエリアに入ったボールはそのまま打つこともできます。
ただし、打つことができない場合は2つの選択肢から好きな方法を選んで打ちなおすのが基本です。

選択肢1:前打地点まで戻り打ち直し
選択肢2:ボールが最後に横切った場所と、カップを結んだ後方線上にドロップしてプレー再開。
赤い杭で仕切られたエリアにボールが入った
池や川の赤い杭で囲われたエリアにボールが入った場合、「1打罰」となり、3つの選択肢の中から打つことができます。
選択肢1、選択肢2は黄色い杭の時と処置は同じです。

選択肢1:前打地点まで戻り打ち直し
選択肢2:ボールが最後に横切った場所と、カップを結んだ後方線上にドロップしてプレー再開。
選択肢3:ボールが最後に横切った場所から、カップに近づかない2クラブ以内の場所にドロップしてプレー再開。
まだまだルールはたくさんありますが、初心者の方は最低ここまでのルールを覚えておけば大丈夫です。
ゴルフ初心者の必須マナーとして覚えること
ルールを覚えたら、マナーもラウンド当日までに把握しておきましょう。
堅苦しく考える必要はないですが、スマートにできるとかっこいいですよ。
ここではシチュエーション別にマナーを紹介していきます。
基本のマナー
時間に遅れない
大人なら時間厳守は基本中の基本。
最低でもスタートの1時間前までには到着し、10分前にはティーイングエリアには到着。
ゆとりを持った時間配分でストレッチ、ショット練習、パター練習も行っておきましょう。
煙草はNG
野外ですが、ゴルフコース上は基本的に禁煙。
指定の場所以外では喫煙できません。
また吸わない人にとっては、いきなり吸い始められるのもマナー違反。
一言吸ってもいいか声をかけるようにしましょう。
コースでのマナー
打つ人の邪魔をしない
打つ人がアドレスに入ったら、大声で話したり、うろうろ動き回るのは厳禁。
ゴルフは打つときに集中力を必要とします。
また打球線の真後ろに立ったり、打つ人の視界に入る場所に立つのもマナー違反。
素振りを人の近くでしない
周りを確認しないで思い切りクラブを振るととても危険。
大きな事故の元になります。
素振りを行うときは、周囲をよく確認してから振るようにしましょう。
スロープレーにならないように注意
自分が打つ番になったら、リズムよく素早く打ちましょう。
素振りをしていざ打つときになったら、ミスを心配しすぎるあまり体が固まるなんて人もいますが、時間をかけてもより体が硬くなるだけ。
見ている側は「早く打て」と内心思っています。
また、自分の打順が来てもクラブ選択を迷ったり、パッティングラインを長々と考えるのもNG。
同伴者、後方のプレーヤーにも気を配り、素早いプレーを心がけましょう。
打つ人よりも前方へ行かない
ゴルフでは、打つ人よりも前に歩いて行ってはいけません。
前方へ出るとボールが飛んでくる恐れあり。
上級者だから大丈夫、なんてことはありません。
また打つ人も前方に人がいれば気になって集中力もそがれます。
前方のプレーヤーに打ち込まない
前方に人がいて、ショットしたボールが届いてしまう可能性があるときは打つのは一旦中止。
頭や体に当たると危険ですからね。
十分離れてから打つようにします。
もし打ったボールが届いてしまいそうだったら「フォアー!」の掛け声を!
万が一前方の視界が悪く打ち込んでしまった場合は、必ず一言「すいませんでした」と謝りましょう。
2打目以降はクラブを3本持参
カートが目の前にない時以外は、必ずクラブを3本持参して移動するようにしましょう。
1本しかもっていかないと、クラブと残り距離が合わなかったときに、カートまで戻らなくてはいけないため時間のロス。
3本持っていけばスロープレーを防げます。
自分の打ったボールは落下地点をしっかり確認
ショットしたらボールの落下地点は最後まで確認しましょう。
ショットをして、ミスになってもすぐに下を向くなんてことはしないように。
広いゴルフ場では、小さなボールはなかなか見つからないことも。
落下地点をしっかり見定め、スロープレーを防ぎましょう。
先に打てるときは打つ
ゴルフは基本的に一番飛ばなかった人からボールを打ちますが、その人がボールを探しているなら、時間短縮のため順番どおりに打たなくても問題ありません。
また余裕があればボールの捜索は一緒にしてあげましょう。
ホールアウト後は素早く移動
全員がカップインした後は、後方のプレーヤのためにもカートに素早く乗り次のホールに向かうべき。
クラブをしまったり、スコアカードの記入は次のホールについてから行いましょう。
グリーンでのマナー
グリーンを傷つけない
グリーン上は走るとスパイクの跡がつきボロボロに。
スパイクシューズを引きずりながら歩くのもNG。
グリーン面が荒れてしまうと他のプレーヤーの迷惑です。
また、ボールがクリーン上に落ちたときにできる「ボールマーク」も必ず直すがマナー。
グリーンフォークでササっと修復できるようになると、スマートでかっこいいですよ。
ラインを踏まない
同伴プレーヤーがカップを狙う「パッティングライン」を踏んでしまうのはNG。
芝が少しへこんでしまいます。
するとボールは真っすぐ転がらなくなりスコアへの影響大。
同伴プレーヤーのパッティングラインは絶対に踏まないよう気を付けましょう。
カップイン後はクラブを忘れないよう注意
全員のカップイン後次のホールへ移動するときに、グリーン周りで使ったクラブを置き忘れないようにしましょう。
クラブを置くときは次のホールへ向かう同線上か、カートに近い場所を選択。
また、他のプレーヤーのクラブが近くにあれば、拾ってあげる気遣いができるといいですよ。
バンカーでのマナー
砂をならして出る
バンカーからボールを脱出させた後は、バンカー周りに置いてある「レーキ」という道具で、自分の足跡やショットした跡をキレイにならしておくようにしましょう。
またバンカーから出た後は、靴底についた砂をトントンとゴルフクラブで払っておくと、ゴルフコースが砂だらけにならないのでスマートです。
バンカーへ入るときは低いところから
バンカーへ入るときは、バンカー全体を見て土手が低くなっているところから入ります。
高いところから入ると砂が崩れ転落の危険あり。
また芝も傷めるので注意しましょう。
まとめ
ゴルフにはルールもマナーも覚えることがたくさん。
初心者の方には覚えるのが大変です。
とはいえ、ゴルフを始めたばかりなら完璧に覚える必要はありません。
もしボールの処理やマナーがわからなければ、同伴の上級者の方に聞いたり、仲のいい友達同士でラウンドしていればちょっと目をつぶってもらえばいいですよ。
それよりもまずはゴルフを楽しむこと。
ゴルフが楽しくて好きになれば自然とルールやマナーも覚えていきます。
まずは迷惑をかけない程度にルールとマナーは覚え、楽しくラウンドできるよう練習あるのみです。


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