ゴルフのスランプにはいろいろありますが、なかでも『シャンク』はスコアを崩す大きな原因。
コースをラウンド中にシャンクが出始めたら、そこからシャンク連発で「アイアンを振るのが怖い!」なんてことありますよね。
シャンクは上級者でもプロゴルファーでも発生する悩ましい悪癖。
僕も初心者時代のスランプではシャンク病に取りつかれ、ゴルフ自体を辞めようかと思ったほど。
ですがアドレスを見直すことにより、今ではシャンクを克服できました。
シャンクが出なくなってからはベスト83とまずまずのスコアです。
この記事では僕がシャンクを克服したポイントを紹介。
同じ悩みを持つ初心者さんのヒントとして参考にしてください。
そんな僕はゴルフスイング物理学・WEB講座を始めてスイングが安定するようになりました。
また、「ピタゴル」でゴルフの考え方を勉強できたことも役に立ちました。
目次
ゴルフ中のスランプ、シャンクはアドレスで治す

シャンクばかりで100が切れないよ

一度始めると連続して出るよね
シャンクは上級者でも不意に飛び出す悪癖。
ラウンド中1回だけなら仕方ないですが「これを寄せたら100切りが見える」なんてときに連発したら目も当てられません。
ゴルフ中最悪のスランプ「シャンク」はアドレスで治すことができます。
アドレスで遠くに立ってもシャンクが出ちゃうという人は、アドレスの形が間違っているから。
ゴルフは前傾姿勢でスイングしますが、正しくアドレスできていない方が多い。
膝を曲げすぎたり、上半身だけ曲げて猫背になっているんです。
シャンクが出なくするポイントは2つ。
「正しくアドレスを取ること」、「腰を反らせすぎずスイングすること」です。
正しいアドレスの取り方
これで正しいアドレスの完成。
ポイントはアドレスの時の前傾姿勢をキープしたままスイングすること。
腰の反らせすぎに注意
正しくアドレスができてもシャンクが出る人は、アドレスで股関節を曲げた後に腰を反らせすぎが原因。
スイング途中へそが左斜め前を向いたところで腰の動きが止まっています。

すごい場所で練習してるね

自宅接骨院の待合室で、休み時間にスポンジボールで練習してるよ

腰を反りすぎたアドレス

腰を反りすぎたアドレスからのインパクト
上体を起こさないとスイング中の手が通るスペースを保てず、手が前方へと出て行ってしまいシャンクが発生しやすくなります。
では、前傾姿勢をキープしたまま腰を回転させ続ける方法はというと、背中を少し丸め骨盤を少し後ろに傾けてあげること。
骨盤が後ろに傾くことにより股関節の可動域が広がり、腰が伸びてインパクトを迎えないのでシャンクを防ぐことができます。

骨盤を後ろに傾けるなんて意識したことないよ

どうすればうまくいくのか教えるね
正しい軌道でスイングするには、アドレスで前傾したときに、お腹にキュッと力を入れておくこと。
お腹にパンチをされたイメージで腹筋に力を入れ、スイング中はみぞおちとへそを近づけるようにお腹をギュッと締めてトップから切り返します。

お腹に力をキュッと入れたアドレス

お腹に力を入れたアドレスからのインパクト
この動きができるようになれば骨盤が後ろに傾き、前傾姿勢をキープしたまま腰が回転するようになります。
股関節の可動域も広がり、上半身と下半身の捻転差が生まれ下半身リードでスイングすることができます。

お腹に力を入れたアドレスでは、背中が自然な丸み。
無理に膝も曲げていません

腰を反ったアドレスからのインパクトでは、右膝が前に出て手の通るスペースも小。
お腹に力を入れたアドレスからスイングされたものは、右膝の動きが抑えられ、手元が通るスペースも大きくなっています。
正しいアドレスを作ったら「お腹にパンチ」のイメージでスイングしてください。
ナイスショット連発です。
正しくアドレスで立ち、腹筋にキュッと力を入れた自然な前傾姿勢が、僕がシャンクを克服した秘訣です。
ゴルフ最大のスランプ・シャンクの原理
シャンクでボールが右斜め45度に飛び出す原理は、ボールがアイアンのフェース面に当たらず、アイアンフェースの根本、「ネック(ホーゼル)」と呼ばれる部分に当たるため。
ヘッドの軌道がボールよりも遠くの軌道を通った時にネック部分にヒットし、大きく右方向に飛んでいきます。
アドレスでボールに近づきすぎ、スイング中に腰が前に出て手元が浮き、さらにフェースが開いているためです。
グリーンに近寄ることができないため、シャンクが出たら確実に1打損することになります。
ゴルフクラブの構造上、ネック部分が出っ張っていないドライバーや、ウッド系ではシャンクは発生しません。
シャンクはネック部分の出っ張ったアイアンのみに起こる現象です。
アイアンショットの確実性を求められている場面で頻発するため、シャンクの発生はプレイヤーにとってもダメージもストレスも大きくなります。
シャンクの原因はいろいろ
ゴルフでは、シャンクの原因に悩んでいるとつぶやくと様々アドバイスされます。
例えば、
・スイング中右膝が前に出ている
・スイング中伸びあがって前傾キープできていない
・スイングが極端なアウトサイドイン、またはインサイドアウト
・フェースの開きすぎている
・腰が回転せず、手打ちになっている
・スイング軌道が水平すぎる
これらシャンクの原因をスイング中に矯正するのは至難の業。
ゴルフスイングはテイクバックからフィニッシュまでは約2秒。
トップからインパクトともなると0.2~0.3秒です。
このわずか一瞬でスイングを矯正することなんてできません。
無理にスイング中の軌道を治そうとしたり、体の動きを抑制しようとすると、スイング自体のバランスが崩れます。
そうなると逆にどんどんミスを増やす結果に。
シャンクの原因はいろいろあって正解。
でもスイング中には治すことができないので、正しいアドレスを作れるようにしましょう。
正しいアドレスこそがシャンクの原因をなくす近道です。
ゴルフ場でシャンクが出たときの応急処置
ゴルフコースを回っているときに、シャンクが1回だけならまだ許せます。
でも連発し始めたらゴルフになりません。
しかもコースのラウンド中では、スイングのフォームを見直す余裕もありませんよね。
そこで、あくまで応急処置ですが、ゴルフコースに出ているときのシャンクの応急処置3つのポイントを紹介。
2:アイアンのフェース、トゥ(先端)側でボールをセットする
3:シャンクが出ないウッド・ユーティリティで打つ
アドレスで靴1足分ほど右足を後ろに引く
アドレスで右足を下げる分、お腹の下に手を通すスペースを確保。
手元が浮かなくなりアイアンがボールよりの軌道でスイングすることを防ぐことができます。
バックスイングではしっかりと右足に体重を乗せることを心がけますが、思い切り振らないよう注意が必要。
アイアンのフェース、トゥ(先端)側でボールをセットする
シャンクが出ているときは、手元が前に出てしまっているとき。
アイアンのフェース、トゥ(先端)側でボールをセットして、手元が前に出る分を想定して構えましょう。
注意点は、足元がボールと離れないこと。
ボールと離れてアドレスをしてしまうと、余計に手元が前に出ることになります。
アドレスは通常通り行い、ボールから離れないようにしてください。
あくまでも「アイアンのフェース、トゥ(先端)側でボールを打つだけ」という意識を持つといいですよ。
シャンクが出ないウッド・ユーティリティで打つ
ゴルフクラブの構造上、ウッド・ユーティリティではネック側で打ってもシャンクが出ません。
何をしてもアイアンでシャンクが出てしまう場合は、ウッドまたはユーティリティで軽くボールを打つというショットも簡単にシャンクの応急処置ができます。
思い切ってパターでもありですよ。
紹介した3つの応急処置で、ゴルフコースをラウンド中にシャンクが出ないようにできますが、
応急処置はあくまでも応急処置。
シャンクが出ないようにはなっても、飛距離は落ちてしまいます。
スイングも思い切り振れないし、不完全燃焼で面白くないですよね。
シャンクが出ないスイングになるよう、頑張って練習してください!
ゴルフのスランプ原因シャンクまとめ
ゴルフ中のスランプの原因シャンクの発生要因は様々。
スイング中右膝が前に出る、手打ちになる、前傾キープできない、など・・・
でもゴルフではスイング中にクラブの軌道を矯正したり、膝が出る動きを抑制することができません。
ですが正しいアドレスでスイングできればシャンクのような悪癖ともおさらば。
正しく立つということがゴルフではとても大切なんです。
正しく立ってアドレスできれば、シャンクばかり出てゴルフが面白くないということもなくなります。
スマホで自分のスイングを確認しながら、正しいアドレスを身に付けてくださいね。


コメント